中検3級に3ヶ月で合格・その対策と勉強法

中国語

今教えている生徒さんが、先日、中検3級を受験しました。

まだ自己採点の段階ですが、解答記入でミスをしていない限り間違いなく合格しているので、フライングですが大喜びでこの記事を書いています。

仕事で中国に出張することが増えそうなので、中国語を話せるようになりたいと中国語の勉強を始めたKさん。

大昔に大学の第二外国語で中国語の授業を取ったので、基礎の基礎はなんとなく覚えているとのこと。

4月から、学習プランを一緒に立て、Kさんからの学習内容の報告や質問に、私が回答する形で進めてきました。

独学+学習コーチ

基本はひとりでテキストに取り組み、送信された学習記録を参考にしつつ、間違った問題のポイントを解説したり、投げかけられた質問にこちらが答えるというスタイルです。

目標があった方が勉強に張りが出るということで、今回の中検3級合格を目指しましたが、約3ヶ月で合格できたのは、さすがというほかありません。

筆記・声調問題

キクタンを使って語彙対策をしました。

声調の組み合わせ問題の対策としては、とにかく声に出して体で覚えるのが確実かなと思います。
2声と3声を間違いやすいので、区別できるようにしておきましょう。


筆記・ピンイン問題

ピンイン問題は、間違いやすい語ばかり選んであるので、うっかり不正解を選んでしまいがちです。
語彙を覚えるときに、「都」「便」など複数読み方がある多音字には注意しておくこと。

もう一つ、「太」と「光」、「手」と「示」のように、同じ漢字でも二語の単語で前に来るものと後ろに来るものをセットで発音練習しておくと、似たピンインが並んでいても迷わずに選べるようになります。

空欄補充問題

虚詞がメインの空欄補充問題。複文が3分の1くらい出題されるので、複文をしっかり押さえておきます。

語順問題

4級に比べ、3級は複文が出題されたり文法の難度が上がっていますが、基本的に素直に答えればいい問題ばかりです。

短文ですが、正答にたどりつくためのポイントが2つはあるので、そのポイントを素早く見つけることが大切です。
見極めポイントのどちらか一方に自信がなくても、ふたつを掛け合わせて考えることで正答率がグンと上がります。

並べ替え問題

どの問題でも同じですが、まずは述語となる動詞・形容詞を見つけます。

基本の語順は

主語 いつ どこで 動詞 どれくらい 目的語

です。

動詞を見つけてそこから組み立てていけば自然と文が完成します。

慣れると点の取りやすい問題ですが、単語を並べただけのブロークンな中国語で意思の疎通ができていると勘違いしている人にとっては、なかなか点の取れないパートだと思います。

日頃から述語になる動詞・形容詞に注意して文を見るトレーニングをおすすめします。

長文問題

長文とはいえ、問題の一つ一つは穴埋め問題なので、おそれることはありません。
話の流れをつかむのが得意な人は、最終問題で引っかからないように注意。

中訳問題

固有名詞の中国語訳を思いつかないと、「書けない!」パニックになってしまいますが、名詞以外の部分をきちんと作文すれば、部分点がもらえるので落ち着いて取り組みましょう。

リスニング・質問に答える問題

リスニング問題は、全部聴き取れなくても、回答のためのポイントを押さえておけば、正しい答えを選ぶことができます。
しかも、中検は2回読んでくれるので、戦略的に聞いて正答率を上げていきましょう。

リスニング・長文問題

こちらも全文・質問・答えが2回読まれるのをどのように聞き取っていくかが重要になってきます。

リスニング問題に関しては、相手の話すどの部分をより気をつけて聞けばいいか、フォーカスするポイントを見つけるトレーニングが効果的です。
ディクテーションをするようにメモをとっていては確実に間に合わないので、大事なところだけを書き留めていく練習も大切です。

相手が言っていることのポイントはどこか?」ということに気を付けながら聞く練習は、普段の会話にも生きてきます。
普段の会話は中検のリスニング試験ほどゆっくりきれいな発音ではないですが、きれいな発音が聞き取れなければはじまりません。まずはここからスタートです。

使った教材はこちらです。

短期間で習得するのはとても大変だったと思いますが、教える方はとても楽しく、学ぶところも多い3か月でした。

次はHSKでしょうか。中検やHSKについての記事を引き続き書いていきたいと思います。

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