「信用をお金に換える」にだまされない

えらいてんちょうさんの本は、地に足をつけて、住んでいるところで信用を得て、暮らしと仕事を営んでいこうという話でした。

ブロガーがオンラインサロンを開いてフリーランスを勧めたり仮想通貨を勧めたりすることで稼いでいる現在において、日々の労働の尊さをきちんと語るYouTuberというのは稀有な存在です。

「信用がお金になる」というフレーズが去年はSNSをにぎわせましたが、「換金するための信用」を得ようとする人を誰が信用するかという話で、そろそろ潮目が変わってくるのではないかと思っています。

開設を手伝ったブログが花開いた

1年半くらい前にブログを作るお手伝いをしたサイトが、年末年始くらいから、ぐいぐいPVを上げていて、すごいなあとびっくりするやらうらやましいやら、呆然としつつ観測しています。

飾り気のない訥々とした文章と、すてきなおうちの写真が並びます。
すてきなんだけど、マウントされている感じがない。素直にいいなと思えます。

ハンドメイド系の暮らしを楽しむことをコンセプトにしたブログで、実店舗もあるのでその宣伝もかねてのサイト開設でした。おそらくインスタグラム経由のアクセスが急増しているのだと思われますが、現在月間PVが10万を軽く超えています。

サーバーとドメインの費用くらいにはなるといいね、と、開設当初、Googleアドセンスをかなり控えめに設置したのですが、これもこの書籍のタイトルくらいは毎月の収益が上がっているそうです。

欲をこいた私が、さらに収益を上げる方法を提案したところ、やんわりと断られました。
せっかく広告まみれのアメブロから抜け出せたんだから、と。

彼女は過去に「女性経営者がネットで稼ぐためのセミナー」といったイベントにいくつか参加したことがあります。
プロフィールを盛って、アメブロ風の文体で頻繁にブログを更新し、読者のメールアドレスを多く集めること。そのために有料ツールを使うこと、コンサルタントのセミナーに参加することを勧められたとのこと。学べる可能性よりも、カモにされる可能性の方が大きかったので、それ以来その手の勉強会には参加しないそうです。

みんなきちんとクオリティを見ている

経歴を盛ったり、有名人と知り合いということをアピールすることで、集客し、信用を勝ち取ろうとしても、たいていボロが出ます。どこかで聞いたようなフレーズを並べて毎日更新しても、読んでくれる人は増えはしない。

信用はあとからついてくるものなんだなあと、彼女のサイトを見ていて思います。
そのあとに結果的に「換金できる信用」を得られるかもしれないけれど、副次的なもの。
「換金できる信用を得たい!」と言っている人はやはり信用できない。

クラファンも、必要な人に必要な支援が届くためのよいサービスではあると思うけれど、フォロワーが自分のことを見ている、気にしていることを確認するためのような使い方は、結局自分の得た信用を目減りさせるだけのような気がします。

預金がないのにATMからお金が引き出せる、と喜んでいたら、実はキャッシングしていただけだったりして。
小さくない代償を払わなければいけなくなる可能性もあります。

実店舗、というか、自宅の一部で小さなお店をしている彼女が、きちんと地に足のついた商売を育てつつ、インスタやYouTubeを駆使してファンを増やしていることに感動しながら、どこかで似たような話を聞いた気がするなと考えていたら、えらいてんちょうさんの本を思い出したのでした。

自分を飾り立てたり、煽るタイトルをつけたりしなくても、そこにちゃんとクオリティがあれば、人は集まってくる。

とかく数字に気をとられてしまいそうになりますが、このことを肝に銘じようと思います。

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