昨年の11月末に使い始めてから約半年。
「きっちりしている人たち」というのが、私の中のタスクシュート使用者に対するイメージです。
きっちりとは程遠い私が果たして使えるものだろうかと、半信半疑で始めました。
Contents
たすくまはスタート時のハードルが高い
たすくまは正直、初心者には使いづらいツールだと感じます。
実際に使ってみないと、何がわからないのかすらわからない、という不思議なアプリです。
アプリ内のヘルプを見て、ネットでユーザーレビューを探して読んで、少しずつなじんでいかなければなりません。
一日の行動すべてを記録する、というコンセプトに拒否反応を示す人もいるでしょう。
部分的なログであれば、万事テキトーニンゲンの私でもできているので、まずは記録を取る時間帯を限定してみるのがよいかもしれません。
たすくまに関する記事を読み漁って、気になってしかたない人は、とりあえず始めてみるのがいいと思います。
◆たすくま日記←私のたすくま奮闘記
◎たすくま日記02 たすくまのことで頭がいっぱい
◎たすくま日記03 わからないことだらけ
まずは朝の時間で活用してみる
私の場合は、まず、朝の5時から8時までの3時間のログ、出勤時のログ、退勤時のログ、夕食を終えてから寝るまでのログ、の4セクションを記録しました。
まる一日全部記録できることは少なくて、つぎはぎです。
それでもだんだんリピートタスクがたまってきて、勝手に予定が組まれているのがおもしろくなってきます。
少しずつ使っていると、「どうやらリピートの設定をしなければいけないようだ」と、だんだん気づき始めます。
◎たすくま日記05 タスクを登録しながら自分の生活を見直す
◎たすくま日記06 朝の時間だけを記録
いろいろ気づき始める
朝の記録を取ることで、朝起きてすぐのSNSや前日データのチェックに思った以上に時間をとっていることに気づきました。
布団から出たくないのでこうしたデータをスマホでチェックするのですが、よく考えるとPCで操作したほうがかなり速いのです。
お弁当を作るための時間、朝食準備、身支度、と続きます。
身支度にかかる平均時間の記録は役に立ちました。
家から駅までにかかる平均時間も、体感でなく記録として把握することでモヤモヤすることが減りました。
◎たすくま日記05 タスクを登録しながら自分の生活を見直す
◎たすくま日記10 リピートタスクの見直し
夕方の忙しい時間の記録
朝から少しずつMPが減っていくというのは本当で、朝のログ取りは比較的スムーズに続くのですが、夕方はなかなか記録が取れません。
「記録をとらないといけない」とわかっていても、スマホに手を伸ばすのが面倒に感じるのです。
夕方の時間は戦場なのでスマホを触っている暇はありませんが、「時間に余裕はないが、気持ちには余裕がある」というめったにない機会を見つけたら、食事を作るまでの時間と作った料理を記録します。
たとえば昨日は鶏胸肉の辣油和えと、新玉ねぎと大葉のかき揚げを20分で作りました。鶏肉はあらかじめ茹でてあったし、揚げ作業は子供に手伝ってもらって、その間に洗い物も完了。
こうした成功記録を残して自分を鼓舞する一方で、夕食のことを何も考えていないまま帰宅した日に、家のドアを開けた時点でたすくまのタスクをスタートし、準備完了までどれだけかかるか測ったりもします。
「だめだった日」の記録
結局ご飯を作るのも途中でスーパーによるのも嫌になって、宅配に頼ることもあります。
そしてそれは特に火曜日に集中することに、たすくまのおかげで気づきました。
火曜日には子供たちのお気に入りのお好み焼きの宅配が定休日なので、火曜の退勤時に元気がないときは早めに夕食のアウトソーシングを検討するようになりました。
「だめだった」記録を取るのは憂鬱なことではありますが、回避策やリカバリの方法も一緒にメモしておけるのは、のちのちの自分の役に立ちそうです。
夜のフリータイム
私が一番ログを残したいのは夕食後のフリータイムです。
漠然と、「2~3時間はあるだろう」と考えていますが、実際に自分が自分のために使える時間はわずかです。
納期がある仕事。
緊急度は低いし誰にもせかされたりしないけれど、地道に続けて完成させたいこと。
ゆっくりのんびりするための時間。
どのように割り振ればいいのか、いつも悩んでいます。
自分以外の家族の記録も
寝る前に、今日も時間が足りない、といつも思っています。
そのためには、帰宅から夕食・入浴までの過ごし方を工夫して、できるだけ自分の時間を確保するのが理想なのですが、単にその時間をギュッと圧縮すればいいかというと、決してそうではありません。
朝の時間とは違い、夜の時間は家族との兼ね合いを考えなければならず、自分の思いだけでぐいぐい進めてもうまくいきません。彼らには彼らの予定やペースがあり、予定外のできごともしょっちゅう起こります。
夕食時の記録のメモに、子供の機嫌が悪いというコメントを書くことが増えました。
反抗期かなと考えていましたが、昨年の手帳を見返したとき、ちょうど1年前の私が「運動会の練習がきつくて疲れているようだ」というメモを残していることを発見しました。
私はほんとうにぼんやりしていて自分の心身の変化にもなかなか気づけないたちなので、外部の記録装置に頼って子供をできるだけ丁寧に見守ってやりたいなと感じた出来事でした。
たすくまのコメントには「気分」を残した方がいい、というレビューをよく見ますが、確かに「出来事」は覚えていられるけれど、「気分」の記憶はあいまいになりがちなので、記録に残しておくと役に立つことがありそうです。
やりたいことではなくやることを
夜のタスクにはついつい「やりたいこと」を並べてしまいます。
どちらかというと願望に近いリストになります。
願望なので実現する確率は低く、たいてい次の日に送ってしまうのが当たり前になっていましたが、これがよくないと気づきました。
時間があったらやりたいなあと思っていることは、タスクに組み込むなら時間と分量を決めて「やること」に形を変えてやる。
そこまででもないなあと思うのなら、組み込む必要なし。
自分自身に「で、結局自分はどうしたいの?」と詰め寄る作業です。
この作業がしんどいので、そのポイントをうやむやにしたまま、「時間があったらやりたいこと」としてなんとなくタスクの中に紛れ込ませていたのです。
毎日気軽に先送りしているのなら、「じゃあいつならやるのか」を考えてみなければならないと思いました。
見積もりがしづらいタスク
これまでやったことがなく、締切がまだ先の仕事があるのですが、なかなか準備を始めることができません。
全体像があまり見えていない上に、「締切がまだ先だ」という頭があるからです。
締切がまだ先でもやらなければならない理由は、未来にたくさん時間があるような気がするから。
カレンダーは埋まっていないし、明日の夜には何の予定も入っていない気がする。
でも実際には、仕事から帰って自分が使える時間はわずかです。
家族が見始めた映画に気を取られてしまったら、その日は終わりです。
いま私ができることは、わかっていることとわかっていないことの仕分け、そこからできることを絞って、細分化したタスクに少しずつ取り組むことしかありません。
たすくまに残したログがいつか役に立つと思うので、面倒がらずに記録を続けていきます。
以上、半年経過した現在のたすくまレビューでした。
引き続きのんびり活用していきたいと思います。