体調不良アピールをする人の心理は「心配されたい」から?

「気持ち」を考える

ちょっと前の記事ですが、この渡辺直美のコメントに「わかる!」と強くうなずきました。

体温計、点滴…渡辺直美「苦手な女子」は体調不良アピール女「何なのかなって思う」 – スポニチ Sponichi Annex

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聞かされる方のメンタルにも悪影響

昔勤めていた会社の同僚に、挨拶のように体調不良を訴えてくる人がいました。

何かの治療で通院していて処方された薬がつらい、花粉症でつらい、寝不足でつらい、家族が病気で看病しているのでつらい、足が痛くて歩くのがつらい……。

今からこれこれこういう薬を飲みます、と宣言して目の前で薬を飲むこともありました。

最初はいちいち心配して「大丈夫?」と声をかけたりしていましたが、あまりにもしょっちゅうなので、体調不良発言も軽く流すようになったのですが、やはり具合が悪いことを聞き続けなければならないのは苦痛です。

感染症にかかっているのに出社して来て、その症状を事細かに伝えてきた時には、狭い空間で長時間一緒に働く同僚に対しての、配慮のなさに辟易しました。

病院の待合室で語り合うお年寄りどうしじゃないんだから、体の具合の話ばかりするのは正直勘弁してほしい…と思います。

なぜ具合が悪いことを話したいのか?

そのほかにも、職場などで体調不良を訴えるパターンはいくつかあります。自分の場合も含めて。

なぜ具合がよくないことを同僚に話そうと思うのでしょうか?

  • 前の日飲みすぎて二日酔いで具合が悪いというアピール。
  • 頭痛アピール。(これは時々やってしまう)
  • 疲れがたまったアピール。(これも時々やってしまう)

頑張っていることを認めてほしい

体調が悪いけれど、頑張っていることを認めてほしい。
誰かに「大丈夫?」「大変だね」とやさしい声をかけてほしい。

本来休むべきなのはわかっているけれど、自分が休むとみんなが困るので休めない。

「私がいないとみんなに迷惑がかかる」と思って出社してきても、実際には体調が悪い人と机を並べて仕事をすることの方がストレスで、休んでくれた方がありがたかったりするものです。

今日は不調なので仕事をセーブしたい

私が体調があまりよくないことを伝えるときは、だいたいこういう目論見があります。

それで、他人が体調不良を訴えるときも、「この人は今日はあまりハードな業務を振ってほしくないのかな?」と先回りして考えてしまうのですが、実際には思惑は人それぞれのようで、見当はずれの気遣いをしてしまうことになりがちです。

仕事量がキャパを超えている

毎日疲れていることを訴えるのには、現状の仕事量や内容に違和感があるからという可能性もあると思います。

まじめな性格だと、「この業務量をこなすことは無理です」と訴えることも難しいので、体調が悪いとほのめかすことで、遠回しに現状が要改善であるということを周りに伝えたいというケースもあります。


具合が悪いことを聞かされて腹が立つのはなぜか?

会うたびに具合が悪いという話を聞かされると、気が滅入ってしまいます。
症状をあれこれ説明されるのも不快です。

相手の言葉に「みんなに迷惑はかけられないから」というニュアンスを感じると、迷惑をかけたくないというのなら体調が悪いことも黙っていてくれればいいのに、と思うし、責任感が強い人というよりはむしろ、自己中心的な人だという印象が強まるばかりです。

そんなふうに、少しずつ掘り下げていくと、「私は体調が悪くて出社するときは何も言わず悟られないようにきちんと働くし、他のひとにうつしてしまわないように休むのに、それを平気でやっているのはどうなの?」という自分の感情を発見します。

心理学的にいうところの『投影』ですね。

自分が抑えていることを他の誰かが気にもかけずに体現していると、怒りを感じてしまうのです。

見ていてイライラする人は自分を映す鏡だと考えると、怒りや不快感を少しは減らすことができるかもしれません。

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