ブログを始めたけれど、思うようにアクセス数が伸びない。
そんな悩みを抱えて、モチベーションをなくしてしまう人も多いです。
「こうすればアクセス数が伸びる」という解説記事を探しては読み、Twitterで「3ヶ月で月間1万PV達成!」というツイートを見てはうまくいかない自分のブログに落胆し…。
ブログが収益化される以前に、誰にも読まれていないのではないか、やりかたがまずいのではないか、迷いが生じてブログを続けることすらできない、というケースを見かけます。
私は1998年から現在までずっと、複数のサイト運営を続けています。
いちばん大きな規模に育ったのは月間PV20万のWordPressブログです。
「続ける」ことが、目的を達成するためにいちばん大事なことだと感じています。
この記事では、「ブログを続ける」ために、その目的を明確にする重要性について書いていきます。
ブログの目的は何ですか?
ここ最近は、「ブログ=収益化」という構図でとらえる人も多いようですが、ブログというのはもっと自由なものであってほしい。
個性的なブログがずいぶん減ってしまったなと思います。
個人的経験のシェアが誰かの役に立つ
ブログということばができる以前から、ブログのようなものを書き続ける私にとって、ブログの目的は「情報をシェアすることで誰かの役に立つこと」です。
困ったことが起こり、それが解決に至るまでの経験談をブログに載せたら、思った以上のアクセスを獲得することがあります。
困っていた人に届いた!と嬉しくなります。
同じものを好きな誰かとつながれる
好きなことを好きなように書いていい。
同じものを好きな誰かとつながれる楽しさが生まれます。
ニッチな趣味だと、リアルではなかなか共通の趣味を持つ人と出会うことはありませんが、ネット上ならたくさん見つかります。ネットから情報を得るだけでなく、情報を発信する側にもなれるのです。
自分をブランディングする
以前参加していた「広島ぶろがー会」では、セルフブランディングのツールとしてとらえている方も多くいらっしゃいました。
自分が持っている特別な知識や技術をマネタイズ(収益化)するために、自分で自分をプロモーションするためのツールとしてブログを使う。
自分の影響力を高めたり、人とのつながりを強化するためにブログを有効利用する。
こういった目的なら、PVはある程度必要ですが、PVよりも重要なのは、自分が発信した情報が、届けたい人にきちんと届くことです。
身近な人たちがうまくブログを使ってやりたいことを実現するのを、ぶろがー会では間近に見ることができました。
収益化を狙う
収益化を第一に目指すなら、そのためのテクニックを磨くことが必要になります。
また、データの分析が好きであったり、コツコツ地道な作業が向いているといった特性も重要です。
もう一つ重要なのは、ジャンルです。
収益化を第一にブログ運営する場合、稼げるジャンル・稼げないジャンルの見極めが必要です。
ゲームや脱毛、FXなどは儲かるジャンルと言われています。
このカテゴリに好奇心のベクトルが向いていて、いくらでも記事が書けるという人は、ラッキーと言えます。
趣味のブログ=収益を生むブログにできる可能性が高いです。
私は企業の中でこうした業務をしていたことがあります。
仕事としてであればできますが、プライベートの時間を割いて、興味のないジャンルの文章を何万文字も積み上げていくのは、根気が続かなさそうだなと感じます。
私の好奇心はニッチなジャンルにしか向いていないので、好きなことを書いているだけでは、検索キーワードの母数が少なすぎることもあり、大きな収益には直結しません。
しかし、適切なタイトルやキーワードをつけることで、届けたい人に届いている実感はあります。
また、トラフィックの少ないジャンルでも、検索上位に表示されれば、一定のアクセス数が確保できます。
そういった人が集まる記事を増やしていくことで、安定した収益を得ることができるようになります。
ブログのようなストック型の副業は、結果が出るまでに時間がかかるという短所があるものの、安定してくると、自分が別のこと(仕事に出かけたり家事をしたり遊んだり寝たり)している間に、勝手に収入が発生するという長所があります。
まるで自分のコピーロボットが、知らないうちに働いてくれているような感じです。
パート収入程度であっても、何もしなくても収益が入ってくるようになるのは魅力です。
投資のように、元本が目減りすることもありません。
収益はあとからついてきました。
好きなことを書きたくてブログを始めたのに、とびかう「収益化テクニック情報」に踊らされ、モチベーションを失ってしまうのが、いちばん残念です。
本業としてプロブロガーになる、といった目的を持っているのでなければ、収益化はオマケで、本当の目的は別にある、ということをしっかり意識しておきましょう。
情報を届けたい人へ届ける
とはいえ、アクセス数を増やしたくて毎日のようにブログを更新しているのに、いつまでも一日100PVにも届かないというようなことがあれば、何か対策を講じる必要があります。
ブログ記事を誰に向けて書いているのか。
その人に届くためにはどんな言葉を使えばよいか。
この2点に気をつけて記事を書き、思ったようにアクセス数が伸びなければ、リライトを重ねます。
それを繰り返しているうちに、少しずつ、どうすれば読んでほしい人に届くのかがわかってきます。
ビッグキーワード(検索数の多い語句)で上位を取れなくても、スモールキーワードで上位を取れれば、それなりの検索流入が見込めます。
自分の得意なジャンルで上位を多く取れるようになれば、次第に「〇〇といえばあのブログ」と思い出してもらえるようになります。
WEBライティングやSEOに関する本を読んだり、ブログ記事を参考にしたりして、基本的なルールを学んだら、あとは試行錯誤していくのみです。
Googleのアルゴリズムはアップデートし続ける
「誰かに役立つ情報を届ける」ブログを続けてきたことでよかったことのひとつは、Googleコアアルゴリズムの更新による順位変動の影響を受けにくいことです。
最近は、何かを検索しても、上位に並ぶサイトの内容は画一的でのっぺりとした内容だと感じます。
Googleの評価を重視して作られたコンテンツは、どれもよく似ています。
Googleの評価基準はいつも、「ユーザーにとって価値のある情報を提供」すること。
検索上位にいるサイトの内容に満足できないと感じるユーザーが増えれば、Googleアルゴリズムはそういったテクニック偏重型のブログ記事を判別する更新をかけてくるはずです。
自分の経験を基にした記事を、ブログ読者に向けて書いていれば、検索順位の急降下の心配はいらなさそうです。
まとめ
せっかくブログをやるなら、収益化したい。
でも、本来の目的は何だろう?
収益以外の目的があり、それがはっきりしていれば、PVの変化に一喜一憂する必要はありません。
PVが多いに越したことはありませんが、PVが多くなくても、ブログから得られるメリットはたくさんあります。
「記事が届けたい人に届く」ための技術については、また別の記事でご紹介してみたいと思います。
書きたいことがあれば、好きなジャンルで楽しみながらコツコツと続けてみることをおすすめします!