広島市立図書館をよく利用している方、これから使ってみたいと思っている方にうれしいニュースです。
2025年9月2日から、広島市で「電子図書館サービス」がスタートしました。
名前はそのまま 「広島市電子図書館」。スマホやタブレット、パソコンから、図書館の本やオーディオブックが気軽に楽しめるようになりました。
何ができる?
インターネットにつながった端末があれば、24時間いつでもどこでも図書館蔵書を読んだり、オーディオブックを音声で聴いたりできるサービスです。
今回広島市が導入したのは、紀伊國屋書店が提供する電子図書館システム「KinoDen(キノデン)」。
オーディオブック:約600点
からスタートしています。
ジャンルは幅広く、ビジネス書や専門書から、児童書、郷土資料、語学学習向けの多読本まで揃っています。
この話を耳にしたときは、最初のうちは著作権切れの古い本ばかりかな?と思っていましたが、AIや情報系の知識を得るのによい最新の図書もたくさんあります。
紙の本を借りるように貸出・返却をする必要はなく、「読みたいときに開いて、閉じるだけ」。まさに図書館の新しい形といえそうです。
誰が利用できる?
利用できるのは次の条件を満たす人です。
広島市に通勤または通学している
これらに当てはまれば利用可能。ただし、図書館の利用登録(貸出利用券)と、Myライブラリ用のログインIDとパスワードが必要です。
もしまだ図書館カードを持っていない人は、最寄りの市立図書館で利用登録をしておくと安心です。
どうやって使う?
広島市立図書館のホームページにアクセス
「Myライブラリ」にログイン
ページの下の方に表示される「KinoDen」のバナーをクリック
これでOK! すぐに電子図書館のトップページに移動して、本を探したり、読むことができます。
本の画像をクリックすると、書籍詳細ページへ。
「読む」をクリック/タップすると、閲覧ページに遷移します。
ブラウザ上で本を読み進めることができます。
アプリ bREADER Cloud
各書籍の詳細ページにある「My本棚に登録」という機能は、アプリ「bREADER Cloud」をインストールし、サインインすることで使えるようになります。

このアプリのサインインに癖があり、読み込みに時間がすごくかかってましたが、メールアドレス入力からのぐるぐる画面フリーズを辛抱強く待つことで連携に成功しました。
気になる本を本棚に登録しておくことができます。
ダウンロード機能もあり、オフラインで読むことができました。
便利な機能いろいろ
電子書籍だからこその便利な機能も充実しています。
・音声読み上げ:耳で聴きたいときに便利
・全文検索:キーワードで探せるので、学習や調べ物にも最適
・印刷やダウンロードが可能な資料もあり(作品による)
図鑑や専門書は検索機能がとても役立ちますし、通勤中にはオーディオブックを流して「耳読書」もできます。
紙の図書館サービスとの違い
電子図書館は「貸出冊数の制限」や「返却期限」をあまり意識しなくてもいいのが特徴。紙の本のように「人気の本は借りられない」という制限も少なく、ストレスなく利用できます。
一方で、紙の本ならではの「手触り」「装丁の楽しみ」は味わえません。
紙と電子をうまく使い分けるのがおすすめです。
中央図書館の移転と電子図書館
ちょうど今、広島市立中央図書館は基町から広島駅前の「エールエールA館」への移転準備が進んでいます。中央図書館の蔵書は移転中は借りられないので、本好きの私としては、本を借りたいのに借りられないというのがとても残念でした。
そんなところ、電子図書館は大きな助けになりそうです。
こんな人におすすめ!
・通勤・通学のスキマ時間に読書したい人
・大きな文字や音声で読みたい人
・子どもと一緒に、気軽に児童書を読みたい家庭
・語学学習に「多読」を取り入れたい人
紙の図書館と組み合わせると、読書生活の幅がぐっと広がります。
読書に親しむきっかけに
広島市電子図書館は、図書館利用者にとって大きな一歩になるサービスです。
スマホやPCがあれば、3,700冊以上の電子書籍と600点のオーディオブックがすぐ手の中に。しかも利用は無料(図書館登録が必要)。
「図書館は好きだけどなかなか足を運べない」という人にとっては、読書生活を変えるきっかけになるかもしれません。
紙の本を借りるワクワクと、電子で手軽にアクセスできる便利さ。どちらも取り入れて、自分らしい読書スタイルを楽しんでみてください。
👉 広島市電子図書館についての詳細・利用方法は、広島市立図書館の公式サイトから確認できます。
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