フェリー太古 乗船記(博多⇔五島)

フェリー太古 旅行

2014年7月7日就航した、博多と五島を結ぶ大型旅客フェリー「太古」。

博多港を23:45に出港し、宇久港・小値賀港・青方港・奈留港を経由して、終点福江港に8:15に到着します。

2017年8月のお盆休み、最繁忙期に利用してきました。

フェリー太古

予約

予約できるのは、博多発五島行の場合、五島到着日1ヶ月前の朝9時からです。
往路利用日の1か月前に往復便の予約ができます。

太古 博多~五島を結ぶ定期フェリー

繁忙期の場合、タイミングによっては、復路がすでに満席ということもありますので、スケジュールを何パターンか考えておいた方がよいと思います。(私の場合、復路が満席だったため、旅程を1日延ばしてリスケジュールしました)

(五島・福江島港ターミナル)
フェリー太古

電話予約

平成29年12月20日までは、電話予約または店頭での予約のみでした。

私が利用した時はまだWEB予約がなかったので、電話予約開始日の朝9時からひたすら電話リダイヤルしまくりました。

スマホのリダイヤルアプリを使い、100回以上電話して、ようやくつながりました。

現在はWEB予約ができるようになったので、予約する人ももちろん、電話対応スタッフの方もかなり楽になったのではないかと思います。

WEB予約

平成29年12月21日からWEB予約サービスがはじまりました。

WEBで予約し、1週間以内に支払い手続きをとって、予約完了となります。

予約日は決済前なら何度でも変更可能。
繁忙期の予約の場合は、WEBからキャンセル待ち登録もできます。

コンビニ、クレジットカード、郵便局(ペイジー)での支払いが可能となりました。

以前は野母商船の窓口か旅行代理店での支払いに限られており、旅行代理店窓口だと手数料がとられてしまっていました。支払面でもかなり便利になりました。

個室料金

博多から終点の福江まで一般客室料金は4,840円。上位船室は博多行上り便は半額になります。

指定客室は、一般客室料金に加え、下記の追加料金が必要になります。

□スイート (1室)定員4名 17,200円(博多発)/8,600円(福江発)
□ファミリー (2室)定員4名 9,300円/4,600円
□ツイン (16室)2名 5,000円/2,500円
□グリーン寝台(54席) 2,100円
□グリーン和室(21席) 1,400円

フェリー太古


時刻表

港名博多宇久小値賀青方奈留福江
下り便23:45発3:55着
4:05発
4:40着
4:50発
5:40着
6:05発
7:25着
7:35発
8:15着
上り便17:50着13:45着
13:55発
13:00着
13:10発
11:50着
12:10発
10:10発

    欠航頻度

    平成27年度の太古の就航率は98%です。
    年間就航日を350日と仮定すると、欠航は7日くらい?

    荒天欠航は夏よりも冬の方が高いことを考えると、高速船などに比べると、太古は悪天候でも出航する可能性が高いです。

    高速船は波が高いとすぐに欠航してしまうので、悪天候時にプラン変更の心配をしないといけませんが、大型船の場合は欠航率が低い分、安心感があります。

    欠航の決定は、博多発は当日のお昼までに発表するとのこと。

    博多駅からのアクセス

    博多駅からフェリーターミナルまで、バスで30分弱です。

    博多発便は21時45分より乗船を開始。(窓口は21時より)

    フェリー太古

    博多港周辺

    「博多港」という響きから想像するイメージとはかなり違います。賑やかさとはほど遠い感じ。

    地図で見ると、近くにベイサイドプレイスというショッピングエリアがあるのですが、これも思っていたのとはちょっと違う感じですのでお気を付けください。

    ターミナルのすぐわきに、ファミリーマートがあります。
    食事がとれるお店もいくつかありますし、パン屋さんやお弁当を売るお店もあるので、食べるものには困りませんが、できれば港に来る前に済ませてきた方がよさそうです。

    博多埠頭「波葉の湯」も近くにあるので、入浴してさっぱりしてから乗船することもできます。
    お値段はちょっと高めの印象。

    博多ポートタワーもあります。高いところが好きなので、パノラマを楽しみました。

    フェリー太古

    ターミナルで五島・壱岐・対馬へのフェリーを待つ人々

    空港もそうですし、こうした長距離フェリー航路のある港もそうですが、待合の独特な空気が好きです。

    お盆の観光客と島に帰省する人たちでごった返す、この少しさびれた港の待合室には、アジアの長距離バスターミナルのような、不思議な空気が漂っていました。

    半世紀以上前の対馬の暮らしを語り合うおばあさんが、パスポートもなしに国境を越えて人々やモノが行きかっていた様子を生き生きと語っていらっしゃいました。

    ペットと一緒の乗船が可能なので、ケージを運ぶツーリストも多かったです。

    (乗船口)
    フェリー太古

    個室や指定寝台を取っている場合は、乗船タイミングを気にしなくていいですが、今回の乗船券は雑魚寝の一般寝台だったので、早めに乗船口に並びました。

    よい場所を確保できるかどうかは、早く並んだかどうかよりも運によるところが大きい感じでした。
    満席状態の船の一般客室で、家族やグループ全員が同じスペースに寝られず、分散することになると困るなと心配でしたが、そういった配慮はされているような印象でした(眠るスペースを客室以外にも用意するなど)。

    船内

    船内には軽食・お酒・ジュースの自動販売機があります。給湯スペースでお水や熱湯も提供されています。シャワー室もあります。

    展望ラウンジは、夜間は閉鎖されるので、博多発便では乗船開始時からすでに入室できませんでした。(繁忙期だけかも)

    上り便は常時開放されていました。
    一般客室の人口密度がかなり高い繁忙期は、お昼間なので眠ることも難しいので、展望ラウンジのソファーでゆったり過ごすのもお勧めです。

    (展望ラウンジからの眺め)
    フェリー太古

    (日中航行する五島発博多行き)
    フェリー太古

    混雑

    超繁忙期だったからか、博多発の乗船時、すでに枕がきっちりセットして置かれていました。

    毛布のレンタルが100円ですが、夏でも冷房に弱い人は借りておいた方がよいです。

    フェリー太古

    2階カフェテリア席にもマットが敷かれていて、ここにも人が寝るんだ、と、びっくりしました。

    ラッキーにも、コンセントに近い位置確保。

    フェリー太古

    博多への上り便は、一般客室も乗船地ごとに場所指定がありました。

    昼間の便なので枕はセットされておらず、横になる人は好き勝手な方向で横たわるので、人との間隔がなくて、夜よりも昼間の方が窮屈な感じがありました。

    揺れ・船酔い防止策

    船酔いしやすい体質なのに、大きな船に乗って旅するのが大好きです。

    日本から中国や韓国へも船で何度も行っていますし、中国国内の移動にも船を多く利用しました。ノルウェーからスウェーデンへも海路で旅しました。

    太古は大きな船ということに加え、船体自体がとても新しいので、かなり揺れない部類のフェリーだと思われます。

    2階の上位船室は、高さのせいで揺れを感じることがあるかもしれませんが、そのぶん床からのエンジン音の響きがないので、酔いにくいと思います。

    船酔いしやすい私がとっている対策としては、とにかくおなかをすかせないこと。
    酔い止め薬は早めに飲んでおくこと。
    ちょっと気持ち悪いなと思ったら、床に張り付いて、できるだけ体を起こさずにおくこと。
    手首の裏側に酔い止めのツボがあるので、しっかりマッサージするのもプラセボ効果も含めてよいかもしれません。

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