愛読しているブログ、翻訳ミステリー大賞シンジケートで、広島での初の読書会が開催されるとのアナウンスが。
越前敏弥さんがゲストとしていらっしゃるということで、すぐに申込をいたしました。
第1回広島読書会開催! #翻訳ミステリー読書会 https://t.co/YO7qBkJBud
— 翻訳ミステリー大賞シンジケート (@Honyaku_Mystery) 2018年4月5日
課題図書
課題図書は雪と毒杯。
普段の読書はあまりジャンルにこだわらず読む方(好みが集まっているのは海外作品だと新潮クレストやハヤカワepiのラインナップ)で、ミステリーもふつうに読んでいるつもりでしたが、当日会場に赴いてみると、私の知らない世界がそこにありました。
とても!!刺激的!!
自分が持っている海外ミステリーの基礎知識がなさすぎて、(私はここにいていいのか?)という場違い感がすごかったですが、会場に身を置いて皆さんのお話を聞けることがとても嬉しかったです。
語れるほどのものを持ち合わせていなかったので控えましたが、中国ミステリーやSFの話を持ち出したらどうなっていたでしょう…。
好きな推理小説の探偵、というお題に何も思いつかず、ホームズでお茶を濁し、あとからめんたいていネートのことを思い出しました。
どっちにしろたくさんの方の前で上手に紹介できはしなかったでしょう。
日本語訳は6冊出てます。原書は全26巻。
絵本寄りの児童書で、ミステリー好きの原書読み初心者にオススメする作品です。
少年ネートは探偵さん。なくしもの探しや謎解きに大活躍します。探偵ものにふさわしく、ちゃんとトリックがあって、大人が読んでもなるほど、と思います。
お友達のアニーと飼い犬のファングとの掛け合いも楽しい。
人前で話すのが超苦手
私にとって読書というのは大変個人的な経験で、1冊の本を読み込んでみんなで感想を話し合うという体験がこれまであまりありませんでした。(原書会やってましたけど、本の紹介メインだったので)
学校の授業で自分の意見を発表するのも、ものすごく苦手だったなあと思い出しつつ、そうか、読書会というのはこのように進行されるものなのか、と、興味深く見守っていました。
今読んでいる本
ミステリーは新刊ランキングの中からおもしろそうなものを見つくろって読んでいくのがここ数年の習慣になっていました。
今読んでいるのは、この2冊。
このところ、人気作品の中から選んで手に取る本がUnreliable Narrator系ばかりだったこともあり、ちょっと飽きておりました。今回のはどうでしょうか。
今回の読書会に参加して、皆さんのお話を聞いて、最近はシリーズもの、決まった主人公が出る作品をあえて外しているかもしれないと思いました。何かにハマる楽しさがバンバン伝わってきたので、私も久しぶりに何かにハマりたいとしみじみ思いました。
翻訳の話
翻訳を学ぶ者としては、越前敏弥さんのお話を間近に聞くことができ、とても興奮しました。パワポには用意されていた英語のお話をもっとお聞きしたかった!
懇親会では、映画や本、ジャンルを問わず、洋のもののマーケットが縮小しているという話になりました。もちろん本自体が売れないということも含めて。
越前さんをはじめ、翻訳ミステリー大賞シンジケートの読書会もそうですし、今回広島に足を運んでくださり、貴重なお話をお聞かせくださった柿沼瑛子さん、越前さんがご紹介くださった、金原瑞人さんのフリーペーパー、今回世話役を務められた広島推理小説研究会もそうですが、好きなものを守り広げて行くために、自分に何ができるのか考え、アクションを起こしていくことの必要性、大切さについてあらためて考えました。
今回このような機会を作ってくださった広島推理小説研究会のみなさまに、心より感謝を申し上げます。
次に参加する時には、もう少し上手に話せるように準備しなくては。