THIS IS US シーズン1 第1話 誕生日 感想と小ネタ

THIS IS USというドラマをご存知でしょうか。
2016年秋に放送がはじまった、アメリカNBC制作のヒューマンドラマです。

シーズン1は全18話、見て損はないすばらしいドラマです!

THIS IS US 36歳、これから

放送開始後すぐに話題になり、第74回ゴールデングローブ賞の作品賞(テレビドラマ部門)、第7回批評家協会テレビジョン賞(英語版)の最優秀ドラマシリーズにノミネート、アメリカ映画協会が選ぶ2016年のトップ10番組にも選ばれるなど、大変評価の高い作品となりました。

現在NBCでシリーズ3作目が放送中。

日本では2017年秋にシーズン1がNHKで放送されたので、ご存知の方も多いと思います。

2018年秋からシーズン1がNHK BSプレミアムで再放送、さらに2019年4月からシーズン2が放送されるということで、楽しみにしています。

シーズン2の日本放送決定を受けてか、Amazonプライムビデオでシーズン1が無料で観れるようになりました。
Amazonプライムをお試ししたことのない方はこの機会にぜひどうぞ。30日無料でお試しできます。

大好きな作品なので、1話ずつ感想を書きつつ、好きなフレーズなどをメモしていくことにします。
後半にネタバレを含む文章をのせていますので、まだ見ていない方はご注意ください。

30代、40代にひびく作品

とにかく1話目から泣けます。
無理やり泣かせようとするような脚本のドラマも多いですが、この作品の人気はそれがないところにあるのでしょう。

英語のみですが、シーズン1の予告編です。

36歳というと、20代とは違い、人生の陰影が深くなっていく時期です。
早くに子供を持った人は思春期の我が子に翻弄されている一方、いまだ独身生活を謳歌している人もいる。

「新しい世代を産み育てること」のプレッシャーを受けつつ、同時に肉親や知人の死に立ち会うことも多くなっていきます。

自分が老いていくことにも、現実味が帯びてくる。

ミッドライフ・クライシス(中年の危機)に陥りやすいお年頃です。

THIS IS USは、こうした世代の誰もが抱える不安や悲しみを、主人公のそれぞれが代弁してくれるドラマです。


あっと驚く第1話・誕生日・あらすじ

ここからネタバレを含みますので、まだ見ていない人はぜひ見てから再訪ください!

ジャックは36歳の誕生日を迎えたばかり。
自分の誕生日当日に、三つ子を妊娠している妻のレベッカが破水。まだ予定日には早いのに、出産がはじまってしまいます。
皆が力を尽くしましたが、残念なことにジャックとレベッカの3人目の男の子は死産してしまいます。

場面は変わり、脱肥満のために頑張っているケイトと、シットコムで主演を務めるイケメン俳優・ケヴィンのエピソード。
ケイトは誕生日の朝、体重計に乗るのをためらっているうちに転んで足を捻挫してしまいます。
助けを求めて電話したのは同じくこの日誕生日を迎えた兄のケヴィン。彼も自分が演じる役柄が愛せず、鬱屈を抱えています。

くじいたケイトの足をアイスクリームで冷やしながら、誕生日を迎えた二人は、子供のころ思い描いた未来とは違う現実に打ちのめされています。

それからエリートビジネスマンのランダル。
美しい妻と娘2人に囲まれ、幸せに暮らしています。
誕生日のその日、長年探していた実の父親をとうとう見つけ、大きく動揺します。

衝動に突き動かされ、父親の元を訪れ、現在の自分がいかに恵まれているかをぶちまけますが、言葉とは裏腹に、誘われるまま貧しい父親の住まいに足を踏み入れ、孫に会わせてあげると申し入れまでしてしまいます。
家に迎え入れた実の父ウィリアムに、末期がんだと告げられたランダルは、彼を自分の家に住まわせることを決めます。

タバコの時代性

ランダルの父親の「消防署が好きだったから消防署に赤子を捨てた」という発言から、サバイブした2人のきょうだいを見つめるジャックのそばに消防士が現れ、彼が病院内でタバコを勧め、自分で吸い始めたところで、オーディエンスはハッと気づきます。

ジャックは私たちとは同じ時代を生きていないと。

このタバコを皮切りに、堰を切ったように種明かしが行われていきます。

病院のテレビに映されるイランの地図、ホメイニ師の画像。
1980年からはじまったイラン・イラク戦争に関するニュースが流れています。

白人の男の赤ちゃんと女の赤ちゃんの隣に、消防署から連れてこられたばかりの黒人の男の赤ちゃん。
ケイトとケヴィンが語る父親の檸檬にまつわる思い出。ランダルの娘の部屋に貼られたケヴィンのポスター。

ここに並んでいる赤ちゃんはケヴィンとケイト、そしてランダル。
失われたビッグ・スリーに、ランダルを養子として加えることを決断したジャック。

このドラマは、同じ誕生日の彼ら3人と、その父親ジャックの物語なのだと知らされます。

この一連の流れに、このドラマのすばらしさが詰まっています。続きを見ずにはいられなくなります。

チャレンジャー号の爆発

ケヴィンが話していたチャレンジャー号の爆発は、1986年に起こりました。
宇宙授業計画のために乗っていた教師クリスタ・マコーリフの宇宙行きを見守ろうと、多くのアメリカの子供たちが生中継で打ち上げの様子を見ていました。

日本人の私にも、このニュースの衝撃はとても大きなものでしたから、当時のアメリカの子供たちが受けたショックは計り知れません。

Maybe that’s when I realized trying to change the world just leads to being blown up into little pieces all over Florida.
Maybe that’s how I wound up as the Man-ny.

世界を変えようとすれば、空で粉々になるとその時わかったんだ。
自分もMan-nyなんかになってしまって。

このチャレンジャー号の悲劇を自分に重ねるところに、ケヴィンの性格がよくあらわされています。
最初から言い訳を用意していたり、自分で自分を信じられないところ。

73歳の担当医師、Dr.K

三つ子のひとりを亡くしてしまったジャックに、当日初顔合わせの老医師が自分の過去について語る場面がとても印象的でした。

I like to think that maybe one day you’ll be an old man like me talking a younger man’s ear off, explaining to him how you took the sourest lemon that life has to offer and turned it into something resembling lemonade.

君が年老いたときに、若者に自分の経験を語ることもあるだろう、人生がきみに差し出した酸っぱいレモンを、レモネードっぽいものに変えることができたという経験を。そう考えたいんだ。

Dr.Kの言葉を、36年後にケイトが兄のケヴィンに言い聞かせています。

There’s no lemon so sour that you can’t make something resembling lemonade.

どんなに酸っぱいレモンでも、レモネードを作ることができるんだ。

ランダルの混乱と妻の毅然とした態度

ランダルの妻、べスの明るさと強さが第1話から存分に発揮されています。
よい人間であろう、正しくあろうとするあまりに、壊れてしまいそうな夫を、持ち前の明るさと強さで支えるベスがお気に入りです。

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