バンクシーのポリシーに反する、バンクシー展の日本ツアー。広島にもやってきました。
あまり行くつもりはなかったのですが、家族が興味を持ったので一緒に行ってきました。
オンラインでチケット購入
今年のこれまでのひろしま美術館の展覧会は、美術館前での整理券配布だったと思うのですが、今回は土日の来場に関しては、オンラインにて日時指定チケットを事前購入しなければなりません。
平日は、日時指定チケットの他に、指定なしのチケットも用意されています。
チケット購入はこちらから。
事前に音声ガイドアプリをダウンロード
音声ガイドはアプリをダウンロードすることで無料で利用することができます。
館内ではイヤホン使用が義務付けられているので、イヤホン持参をお忘れなく。
イヤホンを忘れた場合でも、こちらのサイトの作品紹介文を読んで楽しめます。
館内は写真撮影OK
館内は写真撮影可です。入場人数は制限されていますが、はじめの方の展示はとても混んでいます。写真だけでなく、音声ガイドを聞きながら立ち止まる人が多いためです。
撮影スポットも。
強いメッセージ性
オークション会場で自身の作品をシュレダーにかけたことが大きくニュースに取り上げられ、その名を知ったひとも多いと思います。
反商業主義、反資本主義的なシニカルなメッセージが強いです。
Festivalという作品も展示されていたんですけど(「Destroy Capitalism(資本主義をぶっつぶせ)」とプリントされたTシャツが30ドルで売られてて、それを買おうとぞろぞろ並んでる)、作品の前でくすっと笑った後、この展覧会に来ている私自身も絵の中のこの人たちと同じだよなあ…と、自分にブーメランが刺さったりします。
強すぎてしんどくもなりますが、こうして一連の作品をまとめて見られる機会があったのはよかったかなと思います。
ギフトショップは控えめ
アーティスト非公認ということもあり、ギフトショップの品ぞろえは控えめです。
スウェットやシャツなど布製品が多かったです。Festivalの絵面を思い出すと買い控えそうなんですけど、みんな買ってましたね…。バンクシーのポリシーを思い浮かべると財布のひもはゆるめづらいです。
踏み込みすぎない解説
タイトルは英語をそのままカタカナ表記にしたものです。
英語の持つ多義や含ませを意訳せず、そのまま表すのが目的と思われます。
英語がわかる人にはわかるけど、わからない人にはわからない、というものも多そうです。
英語で書かれた文章だけでなく、絵の中の女の子がオズの魔法使いのドロシーだとわからなければ、作品の含意もわからないという、実はかなり難解な展覧会ではないかと感じました。
そのぶん、家に帰った後の、ネット検索しながらの考察が楽しいわけですが。
結構前に自伝『Wall and Piece』を読んでいたのですが、あらためてまた読み返したいなと思いました。
もともとバンクシーが好きだという人には足を運ぶのに微妙な気持ちを抱いてしまうと思いますが、なかなかおもしろかったです。
会期は短めで、12月5日まで。