海外との取引をしていると、報酬の受け取り方法に悩みます。
通常の銀行経由の海外送金となると、手数料の負担が大きすぎる。
最も普及しているのはPayPal
グローバルな翻訳サービスGengoでは、PayPalがデフォルトの支払い方法となっているので、PayPalのアカウント開設が必須となっています。
他にもオンライン送金サービスはいろいろあり、手数料がPayPalよりも安いものもありますが、海外と取引する場合は、PayPalがいちばん普及率が高いなと感じます。
ネット通販で海外のショップに向けての支払いのためにPayPalを持っている人は多いと思いますが、海外からの支払いを受け取るためには、アカウントのアップグレードが必要です。
海外とのお金のやり取りが可能になるビジネスアカウントもPayPalなら無料で開設できるので、銀行経由の海外送金でたくさん手数料を払うことがあれば、ぜひ利用を検討してみてください。
個人間はもちろん、直取引の海外クライアントとも、簡単に報酬のやり取りが可能です。
PayPalのアカウントでできること
ネットショッピングの支払いが主な利用目的であれば、パーソナルアカウントで運用できます。
PayPalが間に入ってくれるので、海外の取引相手にクレジットカードなどの情報を渡さずに送金ができます。
また、国内サービスでもPayPal経由の支払いが可能です。
私は一度、ソフトウェアの購入にPayPalを使って支払いをした後、取引にトラブルが生じ、返金を依頼する必要が生じてしまいました。
その際、PayPalに問い合わせをして事情を説明したところ、PayPal側が先方と話し合い、返金してくれるよう段取りをつけてくれました。
サポートスタッフは中国の方でしたが日本語の意思疎通も問題なく、とても丁寧な対応だったので、それ以来PayPalのサービスに信頼を置くようになりました。
PayPalの無料ビジネスアカウント
支払い手続きだけであれば、名前や住所とクレジットカードを登録するだけで利用できますが、支払いの受け取りには無料のビジネスアカウントが必要です。
ビジネスアカウント開設に、入会金や年会費は必要ありません。
必要なのは、本人確認ができるデータの登録。
本人確認書類を写真に撮ってそのデータをアップロードする方法もありますが、指定の銀行口座を登録するだけでも本人確認手続きが可能です。
本人確認手続きの代わりとなるのは、「みずほ銀行・三井住友銀行・三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行・りそな銀行・埼玉りそな銀行」のいずれかの口座とひもづけること。
PayPal利用でかかる手数料
PayPal利用でかかる、決済手数料はこちらの通り。
だいたい1件当たり4%+40円とざっくり計算しています。
国内より海外の方がすこし高い設定になっています。
また、銀行への引き出し手数料も別にかかります。
5万円以上なら無料ですが、5万円未満だと1件あたり250円。
5万円たまるまで待つのもひとつの手です。
銀行口座への出金もボタン一つで簡単で、1週間くらいで入金します。
この出金手続きが簡単なのもありがたいです。
もうひとつ、海外との取引の場合、為替変換手数料もかかります。
これはレートに何パーセントか上乗せされて計算されています。
通常のクレジットカードでの決済でも為替手数料は上乗せされますが、それより少し高い感じです。
それでも、銀行経由の送金と比べると、払う方も受け取る方もお互いに負担が軽くなるので、手数料の金額自体には満足していますが、余計なものが報酬から引かれると考えると、どうにかならないものかと思いますね。
かかる手数料をざっくり計算しておいて、見積もり時に手数料込みの値段で交渉し、取引先にいくらかでも負担してもらえるかどうか相談してみるのもいいと思います。
海外取引先への請求も簡単
請求手続きも簡単。PayPal経由でインボイス(請求書)を作成し、決済リンクを送信するだけ。
相手のアカウントのメールアドレスさえあれば手続き可能です。
海外とのお金のやり取りの機会がある方は、ぜひPayPalのビジネスアカウントを開設してみることをおすすめします。便利ですし、チャンスが広がりますよ!