リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展に行ってきました。ショップも満喫

広島県立美術館で開催中の『リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展』に行ってきました。

リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展

わたし的見どころ

ヨーゼフ・カール・シュティーラー

《リヒテンシュタイン侯爵家出身のエスターハージー伯妃ゾフィーの肖像》

ベートーベンの肖像画でも有名な、シュティーラーによる、エスターハージー伯妃ゾフィーの肖像画です。
くるくるの巻き毛と、金色のドングリが実る葉冠、輝く宝石がうっとりするほど美しい胸のブローチ。

シュティーラーのベートーベン肖像画はこちら。誰しも見覚えがある目力。

ハインリヒ・フリードリヒ・フューガーに帰属
《フュルステンベルク=ヴァイトラ方伯家出身のリヒテンシュタイン侯妃ヨーゼファ・ゾフィーの肖像習作》

こちらも大変よかった。同じゾフィーですがたぶん違う人。

好奇心が強そうな、生き生きとした瞳、バラ色の頬。
作品の前に立った途端、離れられなくなりました。
これが習作なんてすごい。

ベートーベンは彼女にピアノソナタ第14番「幻想風ソナタ」を献呈したそうです。
きっととても魅力的な人だったんだろうなと想像します。

肖像画エリアはほかにもたくさんあってかなりおもしろく、キリッとした赤ちゃん肖像画に「そんなわけないやろ」などとツッコミながら見て歩きました。

東洋磁器の金属装飾

当時盛んにヨーロッパ向けに輸出されていた中国の景徳鎮や日本の有田焼が、西洋風に金属装飾されたものがたくさん展示されています。機能的にも当時の西洋の暮らしに合わせた仕様に(魔)改造されているのがとても興味深かった。

ウィーン窯 デュ・パキエ時代(1718-1744)
≪カップと受け皿(トランブルーズ)≫

「トランブルーズ」というのは、ココアを飲むために考案されたカップのこと。
当時はとても貴重だったチョコレートをこぼさず飲めるよう、受け皿にエッグスタンドのようなフレームがついていて、そこにカップをセットできるようになっています。

何種類かあったのですが、特に装飾が美しいこのセットは、なんとカップが網目柄になっているので、液体は入れられません。

伯爵家の優美な陶磁器披露

「建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン …

目を楽しませる観賞用として作られたのでしょうか、想像すると楽しいです。

磁器エリアでほかに目を引いたのは、ダルメシアンの親子。

黒絵ダルメシアン母子置物

ビンビ(本名バルトロメオ・デル・ビンボ)《花と果物の静物とカケス》

17世紀後半のヨーロッパの静物画の中には、たくさんの東洋磁器が描かれています。高価で貴重なこれら東洋から来た磁器は、「白い黄金」と呼ばれていたそう。

割れてしまったうつわの青白さ、いまにも闇にまぎれていきそうなカケス、赤い花も赤すぎて、どこかヴァニタスのような象徴性を感じさせます。

フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー
《イシュル近くのヒュッテンエック高原からのハルシュタット湖の眺望》

もうすばらしくて、ずっと見ていたかった。

イシュル近くのヒュッテンエック高原からのハルシュタット湖の眺望

ヴァルトミュラーの絵は他にもあって、特にポスターにもなっている《磁器の花瓶の花、燭台、銀器》もすばらしいのですが、今回いちばんよかったのはこの風景画でした。

透明な日差し、遠くの山並み、いつまでも見飽きません。

ほかにも宗教画エリアではクラーナハやカンタリーニ、神話エリアではルーベンスの《ペルセウスとアンドロメダ》など、予想以上にもりだくさんの展覧会でした。

一部写真撮影可能です

一部撮影が可能となっています。

鑑賞はさておいて、縦横無尽に動き回りシャッター音を響かせながら撮影に夢中になっているおじさまがいらしたのが残念でした。グッズショップでも何やら苦言を呈していらっしゃったのを見かけ、スタッフのみなさまのご苦労に思いを馳せました。

図録では額縁なしの写真が掲載されていることが多いので、額縁ごと写真におさめられる機会があるのは嬉しいです。

リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展

リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展

リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展

リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展


グッズ

さて、鑑賞後のお楽しみのグッズショップです。

お花の静物画が多いこともあり、お花のグッズがたくさんありました。

私はあまりお花グッズには興味がわかなかったので、風景画のポストカードとマスキングテープを購入。
ヴァルトミュラーの山の絵は、A4サイズのも買いました。

リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展

マスキングテープ、とても素敵です。

リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展

リヒテンシュタイン展のグッズショップは、チケットがなくても入れるそうなので、今回時間がなくて見れなかった2階の展示を見に来るついでに、もう一回覗いてみたいなと思います。

会期は11月29日まで。
誰でも見たらそれとわかる、というタイプの目玉の作品がないですが、かなり見ごたえのある展覧会です。
よく考えられたエリア構成のおかげで飽きずにおもしろく見れると思います。

県立美術館のインスタグラムでも、工夫を凝らしたオンラインイベントを実施されているので、ぜひチェックして、足を運んでみてください。

割引・クーポン情報

特別展にも使える100円割引券が提供されています。

また、県美×現美×ひろ美・相互割引も実施中です。
せなけいこ展の半券をお持ちの方は、100円割引してもらえます。

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展覧会情報

広島県立美術館
広島市中区上幟町2-22
会期:2020年9月18日(金) ~ 2020年11月29日(日) 会期中無休
開館時間:9:00~17:00 ※金曜日は19:00まで ※入場は閉館30分前まで
会場:3階企画展示室